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ペルシャ絨毯の色糸・染色
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ペルシャ絨毯の色糸


生産国に自生する植物を主原料とする。ペルシャ絨毯の魅力の1つである豊かで美しい色彩は化学染料からは期待できない。特に長い年月をかけて一層深まって行く色合いは天然の草木染めでのみ得られるものである。
染色工程
糸は次のような工程で染められていく。
1.精錬

美しく、むらなく染めるために糸の油脂分や汚れが取り除かれる。まず、湯で洗われる。油脂分の多いときには少量の石けんとともに炭酸ソーダで洗われる。脱脂作業が不徹底だと染料が繊維になじみにくくなる。
2.染料

糸を染料につけ、その後媒染料の溶液にひたす。材料や発色の具合によって、この作業は時間をおいたり、煮沸を繰り返す。媒染料は繊維質の細胞壁に染料が浸透しやすいように働くものであるが、これが色の定着に大きな効果をもたらす。多くはミョウバンが使われるが、素材の糸やイメージする色によって様々な種類の媒染剤が使用される。鉄分や鉱石粉末なども使われる。染料や媒染剤の量や調合はもちろん、染料の中につけた糸を煮沸する工程においても、その温度や時間など、すべて熟練工の勘によるところが大きい。
3.洗い

ソーピングと呼ばれる。糸の表面に残った余分な染料を洗い落とす。以上の工程を何回か繰り返した後、日光に当て乾燥させる。
ペルシャ絨毯の染料
ペルシャ絨毯の上品な深みのある色調や年月を経ても褪せない色合いの秘密は、自然の素材によくなじむ天然の染料にあります。


染色の材料
上記の写真は100%草木などで染めたウールの糸です。織られる地方によって色や染料が異なりますが、代表的な材料は下記となっています。
- 赤紫茜・・・あかねの根・かいがら虫と呼ばれるコチニール
- 茶色ベージュ・・・くりの葉・ブドウの葉
- オレンジ・・・プラムなど
- 黄色・・・カモミールの花・紅茶紫・サンザシ・タン皮・ぶどうの葉・ウコン・飛燕草・ザクロの皮、アスパラの花、サフランの花など
- 青水色緑・・・葉・インディゴなど
- 緑・・・ピスタチオ
- こげ茶黒・・・クルミの樹・ロッグウッド・カシの皮など
- ピンクローズ・・・アカスグリなど
色の意味
ペルシャ絨毯はの華麗な色づかいにもまたさまざまな意味が込められています。各産地などによって微妙に異なってきますが、代表的な色とその色が持つ意味を簡単にご紹介します。
- 白・・・純白、魂の清らかさ、無欲、平和
- 空色・・・平和を象徴
- 緑・・・神聖な色で希望、再生、不滅、不死
- 黒・・・悲しみ、破壊、邪悪から守る。
- 赤・・・喜び、生命、幸運、健康、勇気、善
- 金色・・・権力を象徴
- 藍色・・・力強さ、真実
- 茶色・・・肥沃を象徴
- ピンク・・・知恵、知性、善
- オレンジ・・・敬愛、忠実、信仰心、愛国心。イスラム教の僧衣の色でもある