生産国に自生する植物を主原料とする。
ペルシャ絨毯の魅力の1つである豊かで美しい色彩は化学染料からは期待できない、特に長い年月をかけて一層深まって行く色合いは天然の草木染めでのみ得られるものである。
ペルシャ絨毯の上品な深みのある色調や年月を経ても褪せない色合いの秘密は、自然の素材によくなじむ天然の染料にあります。
染料の材料
上記の写真は100%草木などで染めたウールの糸です。
織られる地方によって色や染料が異なりますが、代表的な材料は
◆赤 ◆紫 ◆茜(あかねの根・かいがら虫と呼ばれるコチニール)
◆薄茶 ◆ベージュ(くりの葉・ブドウの葉)
◆オレンジ(プラムなど)
◆黄色(サンザシ・タン皮・ぶどうの葉・ウコン・飛燕草・ザクロの皮、アスパラの花、サフランの花など)
◆黄色(カモミールの花・紅茶紫)
◆青 ◆水色 ◆緑(体制の葉・インディゴなど)
◆緑(ピスタチオ)
◆こげ茶 ◆黒(クルミの樹・ロッグウッド・カシの皮など)
◆ピンク ◆ローズ(赤スグリなど)
こうした染料を使い、微妙な調合によって無数の色合いを出しています。
染色には大自然の恵みとも言える天然素材を使用し、独特の美しい色を表現しています。